750S
1950年代後半から1970年代前半まで、数々のタイトルを獲得しその勝利数は3000を超える、伝説のバイクメーカー「MVアグスタ」
MVアグスタは、ジョバンニ・アグスタ伯爵が1923年に航空機メーカーとして創業し、1945年からオートバイ製造を始めた。1948年にレース部門を設置し、それ以後レースから撤退する1976年まで、優勝3027回、タイトルは37個を獲得した。
市販モデルは、レースでの経験や技術をフィードバックさせ、「レーサーレプリカ」というカテゴリーを創出したといわれている。
1977年、3代目コラード・アグスタがオートバイ部門を解体。それ以後20年間このブランドは消失していたが、1997年にカジバが再興させる。その後いくつかの買収を繰り返したが、現在でもブランド名は存続している。
750Sは、1969年ミラノショーにて750Sスポルトを初公開。1970年から1975年まで生産された。同時期に発売されたホンダ・CB750Fourとの価格差は3倍ほどあった。多くのライダーにとっては高嶺の花であり総生産台数は600台程度、日本で現存しているのは数台程度とされている。