四国自動車博物館

206S

エンツォ・フェラーリの愛息アルフレードとヴィットリア・ヤーノが開発したV6パワーユニットを熟成させていく過程で1966年に登場したプロト・レーシングDino206S。量産型のDinoと異なりエンジンは縦置きである。ボディタイプはクローズド(5台)とスパイダー(12台)が生産されたと言われる。

F2クラスなどで活躍をしていたパワーユニットだが、翌年の1967年から変更となるレギュレーションにより量産を要することになる。しかし当時のフェラーリ社には量産体制は整っておらず、利害関係の一致したフィアット社の協力のもと量産型ディーノの誕生に至る。同時にフィアット社もディーノスパイダーなどを生産し両社合わせてディーノエンジンの生産台数をクリアしレース参戦を可能にした。


specification
エンジン V型(65度)6気筒DOHC縦置 排気量 1986 cc
最高出力 220 hp ボアストローク 86 × 57 mm
全長 × 全幅 × 全高 3875 × 1680 × 985 mm ホイルベース 2280 mm
トレッド 前後 1392 × 1414 mm 車重 580 kg
最高速 270 km/h