四国自動車博物館

LOTUS EUROPA SPECIAL (TYPE74)

ロータスの経営者・デザイナーとして類稀な才能で成功したコーリン・チャップマンは、当時ではまだ高級 スポーツカーやレースカーなどでしか採用されていなかったミッドシップ、そして安価なリアル・スポーツカーとして1966年にSeries1(Type46)を誕生させた。 当初はイギリス国内で販売されず、フランスを中心とした ヨーロッパ向けに輸出され国内販売は1969年7月、Series2(Type65)からとなる。 ボディ形状にはロータスの十八番、バックボーンフレームにFRPボディが採用され、パワーユニットはルノー16用 OHVカウンターフロー1470cc(Type46)からエラン・スプリントで採用された最強ロータス・フォード・ツインカム ビッグバルブ1588cc(Type74)に変更されていく。ミッションにはルノー12ゴルティーニ用5段が採用され キャブレターはウェーバー40DCOEかデロルト40DHLAを2基搭載され、最高出力126ps・最高速約209㎞/h と当時1600ccクラスでは世界最速となった。 この頃になるとユーザからのニーズとライバル社の動向により、当初のコンセプト(安価)から上級志向へと 変貌していた。

現在でも最も愛好家の多い一台である。最終生産年度1975年・生産台数は9230台


specification
全長 × 全幅 × 全高 4,000 ㎜ × 1,635 ㎜ × 1,080 ㎜ 車両重量 730 ㎏
トレッド ( F / R ) 1,375 ㎜ / 1,385 ㎜ ホイールベース 2,340 ㎜
形式 ロータスビッグバルブ 水冷直列 4気筒 DOHC 総排気量 1,558 cc/td>
ボアストローク φ82 .55 × 72. 75 ㎜ 圧縮比 10. 3 : 1
燃料供給 ゼニス・ストロンバーグ 175CD2S × 2 最高出力 113 hp / 5,500 r.p.m.
最大トルク 14. 4 kg-m / 5,000 r.p.m. トランスミッション形式 5段 M/T
変速比 3. 62 , 2. 33 , 1. 60 , 1. 21 , 0. 87 最終減速比 3. 77
サスペンション形式 F : ダブル・ウィッシュボーン
+コイル/スタビライザー
R : ラジアス・アーム/ロアー・トランスバースリンク
+コイル
ブレーキ F : ディスク
R : ドラム(展示車両:ディスク)
タイヤ+ホイール F:5.5J13+ 175/70HR13
R:5.5J13+ 185/70VR13